訪問看護を目指す方へ

訪問看護師とは

訪問看護師は、療養者およびそのご家族の「命・暮らし・人生」を
自宅にて支援するプロフェッショナルです。

訪問看護は、利用者の住み慣れた場に訪問し、その人の病気や障がいなどの状態、その人の希望や意思などを含めて、その人らしく療養生活を送れるように支援する仕事です。在宅は、どんな病気や障がいでも、ご本人が主体的に且つ自分らしく居ることができる ”安心して生き生き暮らせる場” です。その大切な場で、訪問看護師はあらゆる知見や工夫をしながら、その人の命を守り、その人の暮らしを守り、その人の人生を守りサポートすることができるプロです。

看護の力を最大限に発揮・追及できます。
看護の力で ”自分の好きな場所で自分らしく” 暮らしたり、最期を迎えたいという一人の人間としての根本的な思いを実現することができます。そして“自宅”にはその人の人生や生き方が表れており、そうした背景や意思をくみ取りながら、一人一人の個別性を踏まえた看護を提供することができます。

利用者一人一人と1対1で膝を突き合わせてじっくりと向き合えます。
利用者さんと1対1で向き合い、その人の生活・思い・楽しみなどを目の前で聞き・感じ、そしてそれを直接的に支援することができます。じっくりと向き合うことで、少しの変化も見逃さず、症状の悪化を事前に防ぐという、看護の本質的な力でその人の命や人生を変えることができます。

多くの住民、地域全体から、訪問看護を必要とされています。
全世代、全ての病気や障がいの方を対象に年々訪問看護が担う役割は広がっています。訪問看護制度が施行されて約30年余念、現在では地域医療や各住民がその人らしく生き生きと暮らしていくために訪問看護師は欠かせない存在となっています。

やりがい
利用者さんの希望に沿った看護を提供できる。
利用者さんと接する時間が長くじっくりと向き合いながらそれぞれの利用者さんの「意思」を汲んだ看護ができます。
看護の力を体感できる。
利用者さんが以前より自宅で生き生きと安心して過ごしている姿や、「訪問看護が無ければ入院だった」という状況等から、自分の看護の力を感じることができます。「あなたに会えてよかった」やご家族から「あなたが来ると本当に表情が変わる」などの有難いお言葉も直接もらうこともあります。
マニュアルがない面白さ。
訪問看護にはマニュアルなどは無く、また通用しません。その人が何を望んでいるか等の思いや、その人の背景、家族関係など様々なことを考慮しながら、組み立てを行います。そのため、簡単ではない一方、自分の工夫で非常に多くのやりがいを感じることができます。
信頼され頼られる。
訪問看護師はとにかく信頼され頼られます。病院のように「看護師さん」と呼ばれるのではなく、「○○さん」と個人名で呼ばれ、その人やご家族の身近で頼れる存在として認識されます。
家族も含めたケアが出来る。
不安を抱えているのは利用者さんだけではありません。「本人と一緒に居たいけど、私たちでできるだろうか」など、ご家族も非常に大きな不安を抱えています。そうしたご家族へもアプローチし、必要な相談・助言等を行います。
職種の垣根を超えたチームで対応することができる。
適切な訪問看護を行うために、一人の利用者さんを様々な関係機関、関係者と”チーム”として支援を行います。そのため色々な専門職と連携を行いながら、その人を支えることができます。
Q&A
Q.どのような資格や経験が必要ですか?
A. 准看護師/看護師/保健師のずれかの資格が必要です。臨床経験があると尚良いですが、経験年数や経験内容に条件はありません。近年は新卒の看護師も増えています。
Q.病棟勤務の看護師との違いは何ですか?
A. たくさんありますが、「利用者さんと1対1の看護が提供できること」「本人の生き方や生活環境など様々なことを含めて看護を行うこと」「ご家族も含めた看護ができること」などが大きく異なります。
Q.どんな人が向いていますか?
A. 能力の向き不向きはありません。必要なのはたった一つ。「一人一人の思いに寄り添い、その人の命・暮らし・人生を全力でサポートしよう」とする心です。病棟勤務時代より遥にやりがいを感じ、「これが自分が本当にやりたかった看護」「訪問看護師こそが私が求めていた看護師像」と実感する人も多く、自身の看護に対する志や根幹となる思いと照らし合わせてみるのも大切です。
Q.訪問は最初から一人で行くのですか?
A. ご経験や各ステーションの方針によって異なりますが、多くのステーションでは一定期間は先輩と同行した後に、一人で訪問するという流れとなります。
Q.訪問看護についてもっと知りたいのですが。
A. 気になるステーションへ相談、島根県看護協会の訪問看護支援センターへ相談などお気軽にお問い合わせください。
Q.夜間・休日も勤務がありますか?
A. ステーションによって緊急対応や休日対応を行っていることがあります。しかし一般的な夜勤とは異なり、基本的に緊急用の携帯電話を担当の看護師が持って帰り、何かあった際のみ電話が来るというような体制となっています。
Q.子育て中でも働くことはできますか?
A. 子育て中でも働けます。子育てを経験した看護師も多く、チームで協力し合いながら働くことができます。看護師の仕事をお休みしていた方が訪問看護ステーションで働き始めることもあります。
1日の流れ

訪問看護の具体的仕事内容
〇観察/管理
病状の観察/管理(病気や障がいの状態、血圧・体温・脈拍などのチェックをし、異常の早期発見)
服薬の相談/管理(薬の作用・副作用の説明、飲み方の指導、残薬の確認など)
医療機器の管理(人口呼吸器、在宅酸素などの管理)
〇ケア
医師の指示に基づく医療処置(点滴、カテーテル管理、インシュリン注射など)
療養上の生活支援(身体の清拭、入浴介助、食事や排泄などの介助・指導)
床ずれ予防・処置(床ずれ防止の工夫や指導、床ずれの手当て)
認知症・精神疾患のケア(利用者と家族の相談、対応方法の助言など)
ターミナルケア(がん末期や終末期を自宅で過ごせるよう支援や苦痛の緩和)
在宅でのリハビリテーション(運動機能回復や嚥下機能訓練等など)
〇相談/助言
自宅療養における相談およびアドバイス(注意点など)
ご家族への助言/指導不安解消(介護方法の助言。病気や介護の不安の相談など)
介護予防に向けた相談およびアドバイス(健康管理、低栄養や運動機能低下を防ぐアドバイスなど)
福祉用具選択や住環境の整備の助言
〇書類作成
訪問記録
訪問看護報告書の作成
など
〇関係機関との連携/調整
カンファレンス
情報共有
訪問看護に関する研修

 

 

 

採用に関するお問い合わせ

お近くのハローワーク、あるいはご自身の興味のある各ステーションへご相談ください。

島根訪問看護 Topics

  1. 令和6年度の総会は、下記の通り開催され、全ての審議が承認され…
  2. 島根県の公式チャンネルにて、訪問看護が取り上げられました!!…
  3. 島根県の公式チャンネルにて、訪問看護が取り上げられました!!…

島根県訪問看護ステーション協会

所在地
〒699-0402
島根県松江市宍道町白石129-1
こなんホスピタル内

電話
0852-66-0878

FAX
0852-66-0728

営業時間
平日 9:00~17:00

定休日
土曜、日曜、祝日